西洋の建築の歴史12

2023年4月12日(水曜日)

第12回目は、新古典主義建築(ネオクラシズム様式)についてです。

この時代、考古学研究によってギリシャ建築の存在が明らかになり、
ギリシャ建築をそのまま復活させようとしたのが「新古典主義建築」です。
また、フランス革命の前後にうまれた、合理主義的な建築観も影響します。
人間が生まれながらにしてもつ理性(科学的、合理的な考え)によって、建築の美を再現しようという動きが活発になりました。
この合理主義的な建築観は、当時流行していた「啓蒙思想」(フランス革命の思想的基盤)から来ています。

 

新古典主義はそのようなバロックに対する反動のように、
双柱や歪んだ空間の演出(円柱の不均一な配列)、豪華絢爛な演出等を
排除しています。古代ギリシアの神殿建築を理想としています。

 

新古典主義建築の代表例:大英博物館(イギリス・ロンドン)
ギリシャ神殿を彷彿させるファサード。
パルテノン神殿に代表される三角破風(ペディメント)が、
プロポーションの良い柱で支えられている格好をしています。
羊の角のような飾りが特徴のイオニア式の柱(参照:西洋の建築の歴史3)があり、
ギリシャ建築を踏襲しています。
世界の様々なものをコレクションしている、本館。
様々な性格の神に象徴されるギリシャ神話と
似ているような感じがします。

大英博物館

 

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