西洋の建築の歴史4
第4回目は、ローマ建築についてです。
When in Rome, do as the Romans do
という言葉があるように、
偉大な影響力、支配力を持ったローマ帝国。
アジアやアフリカにも進出し、
今でも現存する建物から当時の力の偉大さを
うかがい知ることができます。
美しい神殿造りを究めたギリシャ建築を受け継いだローマ人は、「便利な公共施設」を究めました。
ギリシャ建築で生み出された技術を使って、闘技場や公衆浴場、劇場などの公共建築を発展させていきました。
ローマ建築の傑作は、イタリアの首都ローマにある「コロッセオ」で、
現在もその姿を拝むことができます。
コロッセオは約5万人を収容できる公共の円形闘技場で、中では戦士同士が戦ったり、猛獣と戦士が戦ったりしていました。
映画等でその様子を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
4階建てで、下の層からドーリス式、イオニア式、コリント式の柱で装飾されています。
コロッセオをよく見てみると石材が積み上げられて建てられているのが分かります。
ギリシャ建築と比べると一つ一つの石材は小さく、運搬や加工がより効率的にできるようになったと言われています。
次に、ローマのフォロ・ロマーノにあるティトゥス帝の凱旋門を例にローマ建築の特徴を見ていきましょう。
ティトゥスの凱旋門は、現存するローマ最古の記念門と言われています。
アーチの裏や横の部分に描かれた装飾も繊細で見応えが充分!
ローマ建築が発展した大きな理由が「コンクリートの発明」です。
コンクリートはカンパニア地方産出のポラゾナと称する火山灰土、石灰、石やレンガ片、水を混ぜ合わせて作られたものと考えられています。
ローマのコンクリートのおかげで、ローマ建築はより芸術的で頑丈な建物を建てることが出来ました。
ギリシャ建築とローマ建築を合わせて「古典建築」と呼びます。
↓写真はコロッセオ
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