日本の建築の歴史2

2023年2月27日(月曜日)

第2回目は、飛鳥・奈良時代~平安時代の建築物についてです。

飛鳥・奈良時代に入ると、朝鮮半島から建築技術が伝わります。また、同時に仏教も伝来したため、寺院建築が発達しました。
日本最古の木造建築物とされる「法隆寺」は、飛鳥様式の建築物です。
~飛鳥様~
飛鳥様の特徴は主に法隆寺で確認することができます。
特徴的なのが柱のふくらみです。
「胴張り」と呼ばれ、下から約1/3部分が特に太くなっています。
この時代は柱が太いです。
強度計算などの技法が無かったので必要以上に太い材料が使用されていたことが
見て取れます。

~和様~
奈良時代の建築では、大陸由来の建築様式に、日本ならではのアレンジを加えていることが
見て取れます。
従来の大陸建築とは異なり、床がすべて板張りであることが特徴です。
この時代は、椅子から板の間に座る生活に変わってきたため、
坐式生活では天井を低くし、落ち着きのある空間が好まれたようです。
硬貨(10円玉)に刻印されている、平等院鳳凰堂にその特徴が表れています。

この時代は、人々の住居は身分によって大きく異なり、身分の高い人はしっかりとした住居に住む一方、
農民はまだ竪穴住居に住んでいたようです。
貴族が栄えた平安時代には「寝殿造」という建築様式が誕生しました。
上流階級が住んでいたこの建築様式では、
・主人の寝殿を中心に自然との調和した雰囲気
・一部屋が大きい
・テラス、池、庭(遊び場)がある、
・基本的には板の間、
といったところが特徴です。
「寝殿造」の遺構は、現存していませんが、京都御所紫宸殿や宇治上神社拝殿などに、その形姿をとどめているとも言われています。
宇治上神社拝殿は、神社建築というよりもむしろ住居建築としての性格が強く、珍しい拝殿です。

 

↓写真は、法隆寺。

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