西洋の建築の歴史16

2023年4月21日(金曜日)

第16回目は、ピクチャレスクについてです。

 

ピクチャレスクの代表といえば、ヴェルサイユ宮殿の離宮 プチ・トリアノン(フランス)(西洋の建築の歴史11参照。)
木々は自然のままに、池は人造湖、と
風景と建物の絵のような調和。
これがピクチャレスクです。
反幾何学的、反都市的な特徴を持ちます。
18世紀のイギリスでは、
風景画のような景観と共にある建築の美を称賛する
概念が流行していました。

 

 

ピクチャレスの代表例:ロイヤル・パビリオン(イギリス・ブライトン)
のちのイギリス国王ジョージ4世の別荘として設計されました。
エキゾチックなデザインのドーム屋根と列柱をつなぐ細密な彫刻が印象的。
インド・ムガル帝国に起源を発する「インド・サラセン様式」と呼ばれるデザインです。
内装は中国風。
蓮の花をモチーフにしたシャンデリア、
龍や竹といったアジアンテイストの内装になっています。
ピクチャレスクでは、植民地のインド風、
東洋趣味の建築や中国装飾が好まれました。
御伽噺の世界に入り込んだかのような、
異国情緒溢れる建築物です。

 

↓ロイヤル・パビリオン

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