◎世界の建物と黄金比と白銀比シリーズ 2
今回は「黄金比」を用いた建築物をご紹介いたします!
「エトワールの凱旋門」
1863年、フランス革命後の皇帝ナポレオンの為に建立された、エトワールに聳え立つ「凱旋門」。
この門の下からアーチ上部の模様までを1に対し、
下から最上部までを1.618((1+√5)/2)としております。
設計を行ったのは、ジャン・フランソワ・テレーズ・シャルグラン(1739年~1811年)。
彼はフランスの新古典主義建築の流れを取り入れながら、同時にフィボナッチ数列を用いて凱旋門、
特にその内部にある螺旋階段を設計しております。
この螺旋階段は中世期には珍しく、上ぼりが逆時計回りとなっております。
(一説によると、この珍しい構造により、敵の侵入を阻む効果があったとか!)
豆知識!
「フィボナッチ数列」とは、
レオナルド・フィリオ・ボナッチ(1170年~1250年)というイタリアの数学者が編み出した、
「地球上でもっとも美しい数列(黄金比と酷似しており、横と縦の長さの比が1:1.618)」と言われております!
(例:アンモナイト、カリフラワーの一種であるロマネスコ、松ぼっくり(松かさの渦)etc)
「黄金比」と「フィボナッチ数列」を内外で組み合わせて建設されたフランスを代表する建築物、「エトワールの凱旋門」。
螺旋階段がある内部も見学できるようなので(時期などによっては見学不可)、
是非、フランスへ行かれた際には、その造形美と歴史をご堪能ください!
参考文献:ミライ工事メディア https://www.miraikoji.com/column/6316/
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