管理物件で漏水発生！その時どうする？

秋も深まり、
台風が心配な季節です。

今回は、管理物件における漏水の対応について取り上げたいと思います。

・漏水発生時の対応
（1）上階からの漏水による被害を受けている入居者（賃借人）に対して、
まずは電話等で、「急いで上階へ行き、こちらの部屋
から自室に漏水が発生している可能性があることを、
上階の入居者（賃借人）に告げてください。」と伝えてください。
その上で管理業者（自主管理の場合はオーナー様）は、出来るだけ早く現場へ急行します。
上階の合鍵を管理している際は、現場へ持参します。

（2）現場に到着したら、まずは下階の漏水による被害状況を確認します。
次に、上階の入居者（賃借人）の承諾を得て、上階の室内を調査します。
※上階へ行った際、上階の入居者（賃借人）が不在にしている、
または、上階の合鍵を管理していないために現場に立入りが
できず、漏水を止められない場合には、上階の水道元栓を締めます。

（3）賃貸住宅管理業者が上階で一次対応する現場作業としては、下階への漏水を止めることを最優先とします。
上階の入居者（賃借人）に原因がある漏水としては、
・洗濯機のホースを誤って外した。
・排水を詰まらせて溢れさせた。
等があります。（床の濡れ具合も併せて確認します。）

上階の入居者（賃借人）に原因が無さそうな場合には、
専用部分内の配管の不具合（流しの排水管の異常等）によるものが
漏水が発生する主な原因のため、
漏水の被害にあった部屋の天井裏の配管を確認します。

次回はこの続きからお話しします。

漏水したら、
まずは「止水！」ですね。

水が溢れるとどんどん建物は傷み、
オーナー様・入居者様が困る事態になります。

次回は「止水」後の対応をお話します。

＜補足＞
管理物件の漏水発生時の対応について、
現場で漏水を止めるために水道元栓を締める行為は、
緊急時対応など違法性がない場合に限ります。
通常であれば他人が利用する水道元栓を許可なく締めることは
不法行為に該当します。
どのような状況が不法行為にあたらないのか、緊急時対応に
該当するのかはケースバイケースですので、十分ご留意ください。