【東京駅から感じる日本の匠の技】

2026年7月1日(水曜日)

東京駅、本当に圧倒される美しさですよね!
激動の歴史を生き抜いてきた「東京駅」の姿には、単なる建築物の美しさだけでなく、

時間を超えたロマンを感じます。

日本の「スクラップ&ビルド」の背景や、

イギリスとの価値観の違いについて少し深掘りしてみると、さらに面白い視点が見えてきます。

 

なんでイギリスの建築物の話かというと、
日本の建築物の価値観とは真反対と言っても過言ではないからです。

◎日本とイギリスは、なぜ「価値」の置き方が違うのか?
日本では「新築」が好まれ、イギリスでは「ヴィンテージ(築古)」が高く評価される傾向にあります。
これには、両国の気候風土と歴史的背景が大きく関係しています。

 

◎日本の「木と災害」の文化
日本では伝統的に、木と紙の建築でした。
高温多湿で腐りやすく、地震や火事も多いため、

「壊れたら新しく作り直す(常若:とこわか)」という精神が根底にあります(伊勢神宮の式年遷宮などが最たる例です)。
戦後の高度経済成長期に、質より量を優先して住宅を大量生産したことも、現在の「スクラップ&ビルド」のイメージに繋がっています。

 

◎イギリスの「石と愛着」の文化
一方でイギリスは、地震がほとんどなく、乾燥した気候です。
建物は石やレンガで作られるため、物理的に何百年も持ちます。
彼らには「家は世代を超えて手入れしながら育てるもの」という価値観があり、
古い家をDIYでリフォームして住むことがステータスになります。

 

 

◎東京駅が示した「新しい日本の匠の技」
そんな「使い捨て」と言われがちな日本の建築界において、
2012年の東京駅丸の内駅舎の「保存・復原」プロジェクトは、まさに記念碑的な出来事でした。

ただ元の姿に戻す(復元)だけでなく、未来へ残すための「現在の匠の技」が詰め込まれています。

 

↓こちらが東京駅です!

西洋の思想と日本の匠の技がリミックスされた、美しい建築ですね!

 

 

◎免震技術との融合
外観は100年前の姿を忠実に再現しつつ、建物の地下に巨大なゴムなどの「免震装置」設置しました。
現代の最先端テクノロジーで固めることで、辰野金吾の意匠をそのまま未来へ引き継ぐことに成功しています。

 

◎職人技の継承
戦災で失われた3階部分や南北のドームをよみがえらせるため、

全国からレンガ職人や、スレート(屋根瓦)職人、漆官職人が集められました。

失われかけていた日本の伝統技術が、東京駅の復原によって次の世代へと継承されたのです。

 

◎まとめ
日本の建築も、ただ新しいものを追うだけでなく、
東京駅のように「残すべき価値のあるものは、最先端の技術と職人技で何が何でも守り抜く」という新しいフェーズに入っています。

 

新築の良さも、歴史を重ねた建物の良さも、それぞれに違った魅力がありますよね。
次に東京駅を行き交うときは、足元に埋まる現代の免震装置や、
職人が復元させた東京駅の美しさに思いを馳せてみると、さらに深く楽しめるかもしれません。

 

 

参考文献

https://ontrip.jal.co.jp/tokyo/17312852

https://jfg.jp/back-number/back-number_168/

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