風致地区とは?

2022年2月4日(金曜日)

こんにちは、

今回は「風致地区」について取り上げます。

物件探しの際等に見かける「風致地区」
これは何を指すのでしょうか。

◎風致地区の定義について
「風致」とは「おもむき、あじわい、風趣」を指します。
風致地区は都市に残された水や緑などの自然環境を守る地域に指定され、都市における風致を維持するために定められる地区のことです。
風致地区は都市の中の自然の保護を対象としているのが特徴です。
風致地区内では、風致を維持するために、建ぺい率、建築物の高さ、外壁後退、建築物の色彩・形態・意匠、植栽などについて、
厳しい規定が適用されます。
風致地区の指定は、10ha以上であれば都道府県または政令市が、10ha未満であれば市町村(東京特別区を含む)が行います。

◎風致地区の特徴
風致地区における建築物には、建築基準法だけでなく都道府県の条例による厳しい制限があります。
例えば、ある地区では、建築物の高さは15メートル以下、建ぺい率は40%以下と定められています。
また、建築物の外壁後退は道路から2メートル以上、隣地から1メートル以上など細かく制限されます。
さらに、建築物の色彩も対象になります。周辺の風致と調和する色を選ぶことはもちろん、
原色など派手な印象の色合いは避けなければなりません。
他にも、敷地内に必要な植栽の基準本数が定められているなど、自然や周辺との調和が重要なポイントになります。
これらの制限は公共団体によって決められているため、各種制限の範囲には差が生じます。

つまり、「すごく細かい住環境維持のためのルールがある」のが風致地区の特徴なのです。

◎風致地区のメリット・デメリット
最大のメリットは住環境の良さ、です。
失われつつある自然を住民が一丸となって維持、保存をするのですからよりよい住環境を長く維持することが可能になります。

デメリットとしては、建築の際には何かと規制を受けることになり、建ぺい率や容積率などの問題から敷地の有効利用が出来ない点です。

◎投資家目線での風致地区の注意点は
増改築の際に高さ制限などの厳しいルールを守らないといけないこと・
またそれらの行為の際には予め公共団体への届け出・許可が必要になることを
念頭に置いておきましょう。

投資家目線での風致地区のメリットとしては、
住環境が安定しているため、入居者の質がいい・空室を防ぎやすい環境であることが挙げられます。

◎まとめ
図面の隅っこにある「風致地区」の言葉は、
住環境・再建築・増改築に深く関わる大切なことを示しています。
「あれ、この行為にも公共団体の許可が必要なの?」とならないためにも、
「風致地区」の言葉には注意していただければと思います。

いかがでしたか。

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