水防法と洪水・雨水出水(内水)高潮ハザードマップについて

2022年5月27日(金曜日)

蒸し暑い日が増え、台風の心配な季節がやってきました。
水害から我々の生活を守る法律とハザードマップについて取り上げます。

 

◎水防法とは
水害から我々の生活を守る法律を水防法(すいぼうほう)と言います。

水防は、洪水、雨水出水(内水)、津波、高潮に際して、水災を警戒し、防御し、被害を軽減する活動を指します。
そのための仕組みを定めた法律が水防法です。1949年に制定されました。

「水防法等の一部を改正する法律」が、2015年5月20日に公布、7月19日に一部施行、11月19日に完全施行となりました。
改正の主な内容は下記の通りです。

現行の洪水に係る浸水想定区域について、
想定し得る最大規模の洪水に係る区域に拡充して公表

想定し得る最大規模の内水・高潮に係る浸水想定区域を公表する制度を創設

打ち水・高潮に対応するため下水道・海岸の水位により浸水被害の危険を周知する制度を創設

下水道管理者に対し、水防計画に基づき水防管理団体が行う水防活動に協力することを義務付け

そして、この法に則り、2020年8月宅建業者は取引時(契約時)に、
重要事項説明書にて水害ハザードマップの説明が義務化されました。

 

 

2019年の台風19号などで日本各地が大きな被害を受けたこともあり、水害ハザードマップの重要性は高くなっています。

以前に
水害ハザードマップの説明義務化の背景
(ブログ:https://bf-estate.co.jp/blog/2701/
水害ハザードマップ情報が重要事項説明に追加されることになった背景とは 2021/6/29)
について取り上げてますので、
今回はこの水害ハザードマップについて掘り下げてみましょう。

水害ハザードマップは、地域の水害リスクと避難場所などの水害時の避難に関する情報を、地域の住民たちに提供する手段として扱われるマップを指します。

 

 

基本的に水害ハザードマップは、以下の水害を対象にしています。

洪水
内水
高潮
津波
※水害ハザードマップというハザードマップ(地図化したもの)は存在しませんので注意してください。

 

 

以下の3つの水害に関するハザードマップを総称したものが水害ハザードマップと呼ばれます。
洪水ハザードマップ
雨水出水(内水)ハザードマップ
高潮ハザードマップ
それぞれ、取り扱う水害の内容が異なります。

 

 

・洪水ハザードマップ
大雨によって河川が増水して、堤防が決壊するなどの氾濫が発生した場合に、浸水が想定される範囲と避難場所を提示しています。

ちなみに、個人的に作成した洪水ハザードマップは正式なものと言えません。

 

 

・雨水出水(内水)ハザードマップ
大雨の時に下水管や水路からの浸水が想定される範囲とその程度を提示しています。

雨水出水ハザードマップは、下水管などの容量オーバーによりマンホールなどから水があふれることで発生する水害を指します。

 

 

・高潮ハザードマップ
高潮により浸水が想定される範囲とその浸水の程度を提示しています。
高潮ハザードマップは海沿いの高潮の影響を受ける範囲にしか公表されていないので、内陸側では作成されていないケースがほとんどです。

 

 

 

いかがでしたか。
弊社では法に基づいた契約は勿論、
お客様にご不安を抱かせない方法として、
重説の際は、ベテランのスタッフが
豊富な知識を基に
丁寧かつスピーディな説明を心掛けています。

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