メンテナンス計画の立て方　～定期的な点検項目の設定～

定期的な点検項目の設定は、予防的メンテナンスの基本です。

 

☆主な項目☆

外壁の点検：

年1回程度、目視による外壁のひび割れや汚れなどをチェックします。
必要に応じて、打診調査や赤外線調査も実施します。
早期発見し大規模修繕の前に補修することで、コストを抑えつつ建物の美観と耐久性を維持できます。

 

屋根の点検：

年2回程度（梅雨前後）、雨漏りの兆候や排水不良、防水層の劣化などをチェックします。
特に、平屋根の場合は水はけに注意が必要です。
適切な点検と補修により、建物内部への浸水を防ぎ、建物自体の劣化を防止できます。

 

配管システムの点検：

年1回程度、給水・排水管の漏水や詰まり、腐食などをチェックします。
必要に応じて、内視鏡調査や水圧試験を実施します。
異常を早期発見することにより、大規模な水漏れや配管交換工事を回避できます。

 

空調・換気システムの点検：

季節の変わり目に、動作確認、フィルターの清掃、冷媒漏れのチェックなどを行います。
これにより、エネルギー効率の維持と突発的な故障の予防ができます。

 

これらの定期点検を計画的に実施することで、建物の長寿命化とメンテナンスコストの最適化が図れます。
また、テナントの快適性と満足度の向上にもつながります。