不動産投資ローンと住宅ローンの違い

購入する物件が他人に貸して収益を得るのか、それとも自分が住むのか、という目的の違いにより、受ける融資の種類が変わります。
このページでは、投資向けに受ける不動産投資ローンと一般的な住宅ローンの違いをご説明致します。
借入の目的の違い

不動産投資ローンは、不動産投資で収益を得るために組むものであり、収益用不動産を購入する場合には住宅ローンではなく不動産投資ローンを組みます。
金融機関の審査基準は、物件の使用目的に合わせます。
住宅ローンを組んで収益用不動産の購入費用に充てることは、契約違反です。
住宅ローンは自宅の購入や増改築に充てるために組みます。
借入する本人が居住する自宅にかける費用を補填することを目的とします。
賃貸経営を目的とした物件の購入費用には使えません。
返済原資の違い

返済原資とは、借入金の返済にあてる資金を指します。
不動産投資ローンの場合、返済原資は毎月の家賃収入です。
不動産投資ローンでは、賃貸経営によって入居者から得られる家賃収入から返済原資を捻出するイメージです。
個人の投資家であっても、賃貸経営の事業が前提です。
住宅ローンの返済原資は、一般的には毎月の給与収入です。
住宅ローンでは、個人の労働による収入から返済原資を捻出するイメージです。
融資金額の違い

住宅ローンより不動産投資ローンの方が、融資金額の上限は高額です。
不動産投資ローンの融資金額は、年収の10倍から20倍が上限となることも可能性としてあります。
家賃収入だけでなく給与収入や貯蓄も融資審査の中身に入るからです。
例えば年収500万円の人が5,000万円、1億円を借り入れることも可能性としてあります。
住宅ローンの融資金額は、一般的には年収の5倍から6倍が上限ですが、個人の属性次第では7倍から8倍になることも可能性としてあります。
融資の金利の違い

不動産投資ローンの金利は、年利1.5%程度です。
融資金額が大きい不動産投資ローンでは、返済金額も大きくなります。
しかし、返済原資である家賃収入は、常に一定とは限りません。
空室や賃貸の下落のリスクも考えられるので、不動産投資ローンの方が住宅ローンよりも金利が高いのが一般的です。
安定した収益が見込める物件では、不動産投資ローンでも金利が低くなる傾向にあります。
住宅ローンの金利は、年利0.3%から1.3%程度です。
融資審査の内容の違い

不動産投資ローンでは、個人の属性に加えて物件の収益性も審査します。
物件のエリアや築年数、家賃等も加味し、審査します。
どのような物件を選ぶかということも、融資を受けられるかどうかに大きく関わります。
住宅ローンでは、個人の属性が融資審査の基準となります。
具体的には、年収や勤続年数、貯蓄額、他社での借入状況を考慮し、審査します。
ローンを組む設定の違い

不動産投資ローンは、不動産収入を得る事業のためのローンであり、法人名義での契約が可能です。
住宅ローンで費用を補填する物件には、契約者が居住することが前提となります。
自宅用のローンであり、法人名義では契約不可能です。
また不動産投資ローンでは、返済原資が賃貸経営による家賃収入のため、物件の収益性や資産状況によっては、70歳以上での借入も可能性としてあります。
住宅ローンでは、返済原資が給与収入であることが多いため、定年を加味し、年齢の上限は65歳から70歳未満に設定されることが多いです。
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記事監修:ビーエフエステート株式会社
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